つりどりみどり。

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水中リモート撮影リグをつくる① イントロ


ここ2年ほど、水中「リモート」撮影にハマっている。

わざわざ「リモート」とつけたのは、ウェットスーツやドライスーツを着用せず、自分は水中に潜らずに、カメラだけ水中に入れて撮影をするから。

 

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こういうの、ではない

で、その水中リモート撮影をするにあたり作った撮影リグがこれ(現在も更新中)。

カメラと銃とケーブル...

我ながら「どうしてこうなった」という気がしないでもないです。

しかも作り始めてから時間が経過しているので、マジで「どうしてこうなったんだっけ」になりつつあり。

危機感を覚えたので、備忘録としてここにつらつら書いていこうと思います。

長くなるのでエントリ分割予定。

そもそもの話:なぜリモートなのか

水中撮影がしたいなら、カメラ持って水中に潜ればいい。

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再掲

それをしなかったのは、ぼくがフライ釣りをする人間で、ウェーダーをすでに持っていたことが大きい。

すでに「水に入る」ことはクリアしているのに、「潜る」機能を追加するためだけにまた新しいものを買うということに、まず抵抗がある。

さらに潜る先は冷水だから、ドライスーツが必要になる。これが一定以上の性能を求めると6~7万円するというところも、貧乏人にはちょっと痛い。

たとえば、モンベルのソックスタイプ、これは研究者の方が使用していたのを見たことがあるのが、これで67,000円ちょい。

webshop.montbell.jp

 

これにウェーディングシューズやグローブやダイビングキャップやゴーグルやシュノーケルが必要になるわけだ。

ざっくり計算して却下した。金額的に手軽さが足りない。

それに、渓流に入るのであれば、やはり釣りもしたくなるのが釣り人のサガ、というもの(禁漁区でない限り)。

どちらかというと釣りがメインであり、「釣り歩きつつ、色々なポイントの中を覗き見てみたい」というのが、自分の欲求の表現として正鵠を射ているぽいのだ。

そう考えると、ドライスーツを着て先に挙げた装備の上からフィッシングベストを着用し、フライロッドを振るというのは重装備すぎだ。

夏場の沢歩きも考えると、体温調節がしづらそうなところも気になる。

フライフィッシングの装備を流用しつつ、極力手軽に、かつある程度思ったとおりの写真を撮れるようなシステムが欲しい。

色々探して行きついたのが、WiFi回線を使用してスマートフォンからデジカメをリモート操作する」方法だった。

基本構成

この「水中リモート撮影」システムの基本構成は下図のようになる。

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カメラとスマートフォンを中継ケーブルでつないで、自撮り棒(セルカ)にそれぞれ固定するというだけだ。

WiFi回線を使用してスマートフォンからカメラを操作する機能は、現在ではデジカメの標準装備といっても過言ではない。と思う。

ただし、WiFiを水中撮影で使うにはハードルがある。WiFiの電波は、水中でかなり減衰してしまうのだ。カメラが水中にあると、空気中に到達するころには電波はかなり減ってしまう(つまり接続が切れる)。

そこで、カメラとスマートフォンを中継ケーブルでつないで減衰を回避してやる。これについては自作になるが、費用はたいしてかからない。

さいわい、デジタルカメラは防水+WiFi機能搭載の機種を持っているし、スマートフォンもある。

中継ケーブルと自撮り棒を用意するだけなら費用は圧倒的に安く済む。

なんてことはないだろう、と考えた。

ま、

ああなるんですけどね。最終的に。

↓ 次回

水中リモート撮影リグをつくる② WiFi中継ケーブルと自撮り棒 - つりどりみどり。