詳細は伏せるが、「海面から結構な高さの場所にある」釣り場に通っている。
だいたい20m弱くらい。
色々と大き目の魚が釣れるので大変ご機嫌な場所なんだけど、こういう場所で釣りをすると「取り込み」が厄介なことになる。
無理やり巻き上げてぶっこ抜くというのが一番手っ取り早いのだけれど、まあリールに負担がかかるし、ロッドを立てる腕の負担も大きい。
抜き上げる際に岸壁にラインがこすれて傷むこともあるし。
ソイの35㎝クラスまでなら、まあ何とかなるけど、たまに40㎝越えのホッケとか、50㎝クラスのマダラが釣れることもあるので、何かしらの対策が必要だと思っていた。
とはいえ、そんな長い柄のタモ網はないし、ロープで吊り下げるのは操作が面倒くさそうだ。どうするか...
そこで思い出したのが、コレ。
ロッドを通して、そのままラインづたいに網を落とす仕掛け。自動的に魚の方にタモ網の口が向かうし、ラインを引けば魚の頭がタモ網の奥に向かうわけだ。
一人でも操作できそうだ。発明した人は天才だな。
この道具は、三宅島や八丈島で使い始められた「落とし網」というものらしい。
受注生産で、大体16,000円くらいするとのこと。
用途が限られる道具だし、妥当な値段だと思う...けど、もう少し小さいサイズでもじゅうぶんだし、構造は単純だから自作できるような気がする。
そこでAmazonを色々あさって、次の品を購入した。
フレーム作ったり、丁度いいサイズのメッシュネット探すのは面倒くさいんで、フレームがついているスカリ(ビク)を適当に加工改造しようという魂胆であります。
網口の径は30㎝、高さが40㎝くらい。これなら50㎝くらいの魚なら楽勝で入りそうだ。
早速改造作業に入る。作業手順は次のとおり。
①オレンジ色のフロートを取り外す(網にくくっているケーブルタイを切るだけの簡単な作業)。
②針金を5本*1、上下のフレーム間につっかい棒のようにかませて、ビクがたたまれないようにする。
③ケーキを分割する要領でスカリ底部の網を切り、フレームに巻き付けた上からタコ糸*2でしばりつけ、網の開口部をつくる。
④Φ6mmのロープの先にアイスプライス(さつま編み)を作り、フレームにくくりつける。
改造後の完成品がこちら。
早速、釣り場で試してみる。
そこそこの良型が連れてくれればいいなあと思いつつジグを投げたら、一発で食ってきた。はっや。
使っている最中の写真はないのだけど、ラインを伝ってストンと網が水面に落ちたと思ったら魚がすんなり網の中に入り、簡単に取り込みができてしまった。
めっちゃ楽だわ、これ。
マダラを釣るのが楽しみだ。