つりどりみどり。

釣るし採るし観察するし撮影するし、なんなら文献も漁る。

(特殊な)一眼レフカメラの水中ハウジングをつくる(塩ビで)その3

前回作ったハウジングへカメラをセットするところから、フィールドテストとそれを受けての微修正まで。

Air A01をハウジングにセットする

ハウジングが完成したと言っても、現時点ではカメラの寸法と大きく異なるパイプに取っ手とフタをつけた物体があるだけだ。

これにカメラ本体を入れても中でゴロゴロ動くだけなので、まずはカメラとハウジングの隙間を埋めるアダプターパーツを3Dプリンターで作る。

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できた。

ハウジングに差し込みやすいよう、前方にテーパーを付けてある。

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Air A01には三脚固定用の1/4インチねじの穴があるので、ここにごく短い六角ボルトを使用して、頭の部分でアダプタを固定する。

 

次に、WiFiのアンテナをカメラにつける。

と言っても、市販の内蔵用WiFiアンテナを粘着テープで貼り付けるだけ。

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このタイプのアンテナはMHF4端子のついたケーブルが付いているので、同軸ケーブルのSMA端子にMHF4アダプターを取り付け、WiFiアンテナのケーブル端子と接続する。

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なお、スマートフォン側も同様に市販のWiFiアンテナを本体に接触させている。

ここから、カメラをハウジング本体に挿入する。

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ハウジング本体のVUパイプ部分には切り欠きを作っておき、カメラアダプターが固定されるようにしてある。

ここからフタを閉めてラッチでロックし、撮影準備は完了。

とりあえず動作確認と再度のリークテストのために風呂桶に突っ込んだ。

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スマホの操作アプリ(Hiroki Ishiuraさん製作の「PLAY  OPC」)のスクリーンショット

うん、はっきりと視認できている...ゴム栓と周りの汚れが。

普段湯船を使わないとどうも掃除が億劫で...閑話休題

リークもなかったので、今度は屋外で漬けることにした。

フィールドテスト

近所の渓流にやってきた。

時期は9月の末、ちょうどカラフトマスの遡上もピークを過ぎたかというころ。

さっそく、流れのなかに漬けてみる。

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カラフトマスのメスと、それにつきまとうオショロコマ数匹が見える。カラフトマスの尻尾の状態からして、すでに産卵済みっぽい。

そのまま、何枚か撮影してみた。

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やはりズーム機能を使うと、気泡などのノイズが多くなる。撮影そのものについては素人なので、これから精進していくしかない。

それより、致命的な問題点がひとつ判明した。

「カメラが...回る!」

問題点

水から上がった際に撮ったカメラの状況。

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取っ手として挿入した「イレクター」φ28mmパイプに、同じくイレクターのジョイントをつけて、別のパイプを自撮り棒のように取り付けている。

症状は、水につけた際、浮力がハウジング部分にかかることで、取っ手のパイプを中心に、カメラが左右どちらかに回転してしまう、というもの。

手で持てば多少は指のかけ方で防止できるが、「手で持って腕の届く限り水中に入れる」なんて使い方は、これまで作ってきた水中撮影リグ同様「深いところまで、頭も腕も濡らさずにカメラを突っ込める」というコンセプトが台無しである。

すぐに帰って改修することにした。

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誤解のないように書いておくと、パーツの寸法はパイプに対しかなりきつめに設定してプリントしており、組み立てた時点で大きなゆるみはなかった。

しかし、隙間に水が入ったり、テコの原理が働いたりしたことで摩擦が減ってしまったらしい。

とりあえず思いつく解決方法は次の二つ。

  • 接着剤で固定する
  • パイプを変える

前者は当面は問題ないだろうが、今後のマイナーチェンジの際に障害になりそうだし、接着がどこまで確実か不明なのが難点だ。

後者は現状からあまり切ったり削ったりせずに取り付けでき、問題を解決できそうな素材の当てがない。

どうするか。

結論からいうと、ホームセンターをうろついた結果、後者でいけることがわかった。

イレクターの代わりに使うことにしたのは、SUS株式会社が販売しているアルミフレーム「GーFun」。

G-Fun

この中に直径28mmの「フレームN」がラインナップされているのだが、最大直径が29.4mmになっている。

つまり、現在の挿入口を少し十時型に削れば挿入でき、かつ回転しないように固定できそうだ。

早速購入し、改修することにした。

その結果がこちら。

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取っ手部分は、G-FunのフレームN、100mmのBLACKを使用。

SGF-0006 GFunフレームN 100mm 製品情報詳細 | G-Fun

それに「G-Funフリーコネクタインナー」を取り付けてある。

SGF-0006 GFunフレームN 100mm 製品情報詳細 | G-Fun

これはボルトを締めると角度が固定されるというジョイントパーツ。ナットはカムレバーに交換し、着脱と角度調整が容易になるように細工した。

この片方に別途アルミフレームを装着すれば、色々な規模の川やポイントに合わせた使い方ができそうだ。

となれば、じっくり腰を据えて撮影したい...が、近所はヒグマが出没しまくっている。

さっきやったテストですら、本来行こうとしていた渓流は入り口付近で出没したヒグマへの対応中で人が出ていて、別の川に変更している。

もっと静かなところがいい。

ということで、十勝に行くことにした。