気づいたら、今年も師走になるまで全然ブログの更新していませんでした。
年の初めにはこんなこと書いてたのにね。
遅ればせながらあけましておめでとうございます。
— Vespa/ばさりす (@basalis8) 2024年1月1日
今年は一昨年より精力的に更新したいと思います
年度替わりに職場の異動で発生した引っ越しが大きい。
結構油断していて工具類をきちんと整理していなかったまま荷造りに突入してしまったことが祟り、引っ越し後は「あれどこ行ったっけ?」を100回くらい繰り返す羽目になった(なお、まだ継続中)。
一応、細々とプロジェクトは続けていて、最近になってようやく目途が立ち始めたので、ぼちぼちと書いていこうと思います。
今回は水中カメラのクレーンを作っていく話、の前フリ、背景と理屈部分(のみ)。
実践部分について整えて書こうと思ったら、存外に費用も手間もかかる工事になってしまったので、とりあえずね!
パン・チルト機構が欲しい
昨年、然別湖へミヤベイワナを撮影しに行ったとき、魚にカメラの方を向かれて、真正面顔でアングルが固定されてしまった、ということがありました。
図にするとこんな感じですね。
で、下のような絵しか撮れなかったと。
もちろん正面顔それ自体は悪くないですが、撮れるのが「正面顔だけ」というのはいただけない。
できれば、正面顔も、右向きも左向きも、自由な角度で撮りたいわけです。
しかも一歩も動かずに。
動いたら泥を巻き上げてカメラの視界を悪くしたり、岩を蹴飛ばして魚に警戒されたり、ロクなことがないからね。
さて、カメラマンの位置を固定した状態で様々な角度から被写体を撮影するには、カメラの位置を変えるとともに、カメラの水平方向の角度を変える=パンさせる必要がある。
こちらは泳いでいるわけではないので、アームの角度を変え、カメラをパンさせてレンズを魚の方に向ければいいわけです。
カメラを吊り下げるアームを回転させる必要があるわけですが、水中に漬けるものなので、回転機構としてモーターは使えない。
力の入力は人力でまかなうとして、それをカメラまで伝達する機構が必要になってくる。
また、単純に角度を変えるだけではカメラと被写体との距離は遠ざかる。
ズームで一応は解決するけども、距離が離れると水泡やらゴミやら、色々な邪魔な物が写り込んでくるし透明度も下がるので、なるべくカメラは被写体に寄せたい。
すると、アーム自体の長さを変える必要が出てくる。
さらに、魚がいる水深は常に変化しうるので、カメラの上下方向の角度を変える=チルトさせる機構も欲しい。
これも、濡れても問題ない構造を作ることが前提になる。
ということで解決すべき課題をまとめると、次のようになる。
- カメラをパンさせる(水に濡れても大丈夫な)機構を作る。
- クレーンの長さを変える機構を作る。
- カメラをチルトさせる(水に濡れても大丈夫な)機構を作る。
ここから色々と試行錯誤して、フィールドテストもやって、どうやらとりあえずの最適解が現時点で採用している手法で話をします。
次回からな!