これまでの話はこちら↓
水中リモート撮影リグをつくる② WiFi中継ケーブルと自撮り棒
WiFiケーブルまわりをうまく改良できたので、メインの作業にもどります。
これまでは、ちょこちょことトイガンパーツを買っては、自撮り棒に組み合わせるスタイルをとってきた。
結局、本来は別のものにつけるパーツ同士を無理やりくっつけているわけで…だんだん、あまり賢いとは言えない気がしてきた。
まあ「あからさまに銃」っていうのはあまりよろしくない…と思ってそういう改造にとどめてたんですけどね、今度は外見上のフォルムがどうにもいびつに感じられて。
いっそのこと、トイガンのフレームに組み込んでみた方が扱いやすいのでは?という気がしてきた。
電動ガンM4のフレームを買う
そんなことを考えていた時、オークションで東京マルイ系電動ガンのフレームだけが競りにかけられていたのを見つけた。
とりあえず入手。
送料込みで6,000円くらい、まあ新品を買うと1万くらいするし、こんなもんだと思う。
これと同時に、グリップもAmazonでポチった。
さて、届いたフレームを調べてみると、銃身(アウターバレル)を挿入する箇所の径が、自撮り棒の径(16mm)とほぼ同じに見える。
棒を挿し込んでみると…
えらいぴったりはまった!
正確には微妙な隙間はあるものの、これくらいならパテなりクサビなり使えば十分に固定できそうだ。
衝動的に買ったにしては良い買い物をしたと思った。
次の瞬間、自分のうかつさを呪うことになった。
グリップを固定する場所がない。
電動ガンはグリップを内蔵メカに取り付ける仕組みになっている。今回入手したのはいわゆる「ガワ」だけなので、メカが収まる場所はただ穴が開いているだけだ。
一方ガスガンのフレームは、通常はグリップを固定するパーツがフレームと一体になっている。
フレームと同時に購入したのはガスガン用のグリップ。そもそも合わないのだが、電動ガン用のグリップを買ったところで装着するメカがないのだから、どのみち結果は同じだ。
ま、買ってしまったものはしょうがない。とにかくグリップを電動ガンフレームに取り付ける細工が必要になる。作業にとりかかろう。
補足パーツをつくる
まず、グリップを固定するベースの方は、安い樹脂製のまな板でなんとかした。ある程度しなやかで折れにくい素材と言えばポリエチレンだろうと。
粘りづよい素材だけあって切断には少々てこずったが、切削はルーターがあれば問題なし。
次に自撮り棒を固定するパーツをつくる。
電動ガンのフレームには切欠きがある。実物は持ってないので正確なところは知らないのだが、どうも電動ガンの銃筒を差し込んで固定しているらしい。
自撮り棒には突起はついていないから、切欠き部分は単なる空きスペースになる。
つまり、この隙間にくさびを打ち込めば、自撮り棒の固定は可能ということになる。
空きスペースは数ミリくらいの大きさで、くさび自体は紛失しやすくなりそうだ。何らかの形で一体化したパーツを作る必要がある。
面白いことに、呼び径20の塩ビパイプの内径が約16mmでまたピッタリなので、これをリューターで適当に削って固定具を作成した。
余った塩ビパイプは、フレーム内部で自撮り棒部分がガタつきにくいよう、スペーサーとして使うことにした。
いや、これまたよくフィットしている。
ついでに、アンテナケーブルを通すガイドも作成した。
針金をくねくね曲げて、ケーブルタイで固定するだけのシンプルなものだが、これでケーブルが変なところに引っかかることも軽減できそうだ。
スマホのホルダーをピカティニーレールに固定して、
ストックとりつけて、
完成。
パッと見…まー、
銃にしか見えんな。
マガジンとトリガーがないのが救いか。
撮影する
これを使って撮影したのが、某河川の色彩変異オショロコマ。
使い勝手は良好だった。ストレス、ほぼなし。
グリップをつけなくてもマガジンキャッチの部分を持てば十分安定することも分かった。
かなりミニマルな構成のバージョンということで、これはこれで完成としていいと思う。
ここまでの出費をざっと計算してみると、
・前回までが25,653円。
・今回の出費がフレームが6,000円、グリップが2,280円、まないたが2,000円。
しめて35,933円。
...まあ、ドライスーツ買うよりは安いということで。
しかし、色々と反省点...というか未解決の事項が残る。例えばフレーム、ガスガン用だと一体どういうことになっていたのか。
自撮り棒にしても、もっと長くて分解メンテがしやすい商品はないのか。
ここからはコストはさておいて、もう一丁(丁?)、納得いくまで作ってみることにした。